安田伍峰

安田伍峰(やすだ ごほう)は昭和19年(1944年)、京都府で生まれた現代日本画家です。別号に「光僊」があり、特定の団体には属していない「無所属」の立場で活動しています。これまでに「京画展」に入選した経歴があり、個展や展覧会での受賞経験も持っています。現在は京都市に在住し、主に日本画の掛軸などを制作しております。

 

安田伍峰の作品は、日本画の伝統技法を基盤にしつつ、繊細な筆遣いと自然をテーマにした構図が特徴的です。主に掛軸形式の作品を手がけ、自然や動植物を題材とした作品が多く見られます。

 

竜胆や牡丹などの植物や、鯉や鳥といった動物を題材を中心に、写実的かつ詩的な雰囲気を持たせています。作品は、細部まで緻密に描かれる一方で、柔らかな色彩や余白を生かした美しい構図が印象的です。

また絹本に描かれた作品が多く、日本の伝統的な掛軸の技法を継承しています。床の間など、日本家屋に飾ることを前提にした形式が、鑑賞者に日本の美意識を感じさせます。

 

日本画の伝統を深く受け継ぎながら、現代の鑑賞者にも響く優雅で生命力あふれる表現が特徴です。自然や動物を描いた掛軸は、室内空間に日本の美しさを取り入れる作品として高く評価されています。