本日紹介する上田毅八郎氏の作品は、油彩画「サミュエル-プリムソル」です。
この帆船は、イギリスの政治家サミュエル・プリムソルにちなんだ名前となっております。
サミュエル・プリムソルは「ブリムソルマーク」という、
船が安全に浮揚した状態でいられる積載重量の上限を示すマークを作り、このマークの表示を義務的なものにする法案を通過させた政治家です。
帆船「サミュエル-プリムソル」はその美しい作りから着港時には多くの人が集まり、
大きな人気を集めた帆船でもあります。
英国政府帆船としてイギリスとオーストラリアの長距離を何度も航海し、船体としての強さも兼ね備えた船でした。
本作品においても、線の美しさ、立体的な帆の描写はまさに圧巻の一言であり、
凛としたその出で立ちからはまさしく英国ならではの帆船を感じ、長距離の渡航をものともしない強さを感じさせる内容となっております。
作品サイズ:F30
©︎2020 宮本快